スタイルアイコンの系譜― ベルエポックとプルーストのミューズ、グレフュール伯爵夫人 ―
日時:2017年12月2日(土)15:00ー16:30
場所:早稲田大学エクステンションセンター 中野校
目標:ファッションを通して社会と関わり、人生を切り開いた歴史上の人物たちを取り上げるシリーズの第4回目。時代のシンボルとなった彼女・彼たちの虚構と実像に迫ります。
概要:
「スタイルアイコンの系譜」、今回取り上げるのは、ベルエポックのパリ社交界でもっとも美しい貴婦人と言われた、グレフュール伯爵夫人。プルーストの小説『失われた時を求めて』ゲルマント公爵夫人のモデルでもあり、ロシア・バレエをはじめとするさまざまなアートの庇護者でもありました。2016年には、パリのモード美術館、ニューヨークのFIT(ファッション工科大学)博物館にて、グレフュール夫人のファッションをめぐる展覧会が開催され、大きな話題を呼んでいます。「装う」ことがアイデンティティーそのものだったグレフュール夫人を通して、ベルエポックから第二次世界大戦までのヨーロッパの社会・文化状況を、どのように読み解くことができるでしょうか?豊富な図版で視覚的にイメージをつかみながら、考えていきます。
講師:芳野 まい 東京成徳大学准教授
東京大学教養学部教養学科フランス科卒。フランス政府給費留学生として渡仏、パリ第四大学にてDEA取得。東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究博士課程単位取得満期退学。NHKラジオ講座「まいにちフランス語」講師。セゾン現代美術館主席研究員 / 理事。【HP】https://maiyoshino.com/