「失われた時を求めて」に読む装いの哲学
20世紀フランス文学の最高峰、 A la recherche du temps perdu 『失われた時を求めて』。フランス語で3000ページというこの長い作品を支える柱が、「時」と「スタイル」というテーマです。そして「装い」は、この 「時」と「スタイル」というふたつのテーマを結ぶ重要な要素なのです。
さらに小説が書かれたのは,20世紀ファッション史で最も重要な変化があった時期のひとつで、小説にはそれをリアルタイムで捉えたドキュメンタリー的価値もあります。
この講座では、装いについて考え、描くことを通して、作家プルーストがどのように「時」や「スタイル」についての考えを深めていったかを、小説に現れる描写をこまやかに分析しながら、考えていきます。
日時: 2016年1月28日(木)& 2月25日(木)11:45-13:15 * 2回講座